Lawyers Column

2025.05.04

専業主婦でも安心!離婚後の生活設計とお金の不安を解消する5つの方法

離婚の準備は入念に!

Index

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専業主婦でも安心!離婚後の生活設計とお金の不安を解消する5つの方法

概要|専業主婦でも離婚後に安心して暮らすための準備とは?

① 離婚後の生活費を確保する|専業主婦が知っておくべきお金の管理術

公的支援制度の活用|ひとり親でも安心の支援と申請方法

養育費を確実に受け取る|未払いを防ぐための対策と法的手続き

家計管理の見直し|ムダを減らして賢く生活費をやりくりする方法

② 財産分与・年金分割で経済基盤を守る|離婚後に後悔しないための対策

財産分与の基本|どこまでが共有財産?もらえるお金を把握しよう

年金分割の仕組み|将来の年金額を確保するための大事なポイント

手続きと注意点|財産・年金を確実に受け取るために必要な準備とは?

③ 仕事探しと収入の確保|専業主婦が自立するためのステップ

専業主婦の働き方|パート・派遣・在宅ワークの選び方とメリット

収入を増やす方法|離婚後の安定収入を確保するためにできること

就業支援制度の活用|国や自治体のサポートを活かして仕事を探す

④ 住まいの確保|離婚後の安心できる住環境を手に入れる方法

賃貸契約のポイント|専業主婦でも借りられる物件の探し方と注意点

実家・公営住宅の活用|一時的な避難先や低コストで住む方法とは?

⑤ 離婚後の生活を安定させる|家計・心・子どもを守るためにできること

メンタルケア|離婚後の不安やストレスを軽減するための方法

子どものケアと教育資金|将来のために活用できる支援と学費対策

「専業主婦だけど、離婚したい。でもお金がないし、生活がどうなるのか不安。」
「離婚後の生活費や仕事、年金はどうなるの?」
「養育費や財産分与はちゃんともらえるのか知りたい!」
そう思う方もいるかもしれません。

実は、専業主婦でも公的支援や財産分与、年金分割などを活用することで、離婚後のお金の不安を解消しながら生活を安定させることができます。

この記事では、離婚後の支援制度や財産分与・年金分割・養育費の基本と請求方法、離婚後の仕事の探し方と安定した収入を得る方法を詳しく解説します。
離婚後の不安を少しでも減らし、安心して新しい一歩を踏み出すために、ぜひ最後までお読みください。

離婚を考えたら最初にすべきこと

離婚を考えたとき、感情的に決断するのではなく、まず冷静に現状を整理し、今後の生活設計を考えることが重要です。特に専業主婦の場合、経済的な不安住まいの確保が大きな課題になります。ここでは、離婚を決意する前に考えるべきポイントと、準備すべきことをリストアップして解説します。

離婚を決める前に考えること

離婚は人生の大きな転機です。一時の感情で決断せず、本当に離婚が最善の選択かを考えることが大切です。

まず、離婚の理由を明確にしましょう。相手の不倫や、DV・モラハラ、また経済的な理由など離婚の理由はさまざまです。離婚したい理由を客観視することで、離婚することが本当にベストなのか整理できます。

次に、離婚後の生活設計をシミュレーションしましょう。現在の生活費、収入の見込み、子どもの養育費、住まいの確保が可能か、また現時点で準備ができていない場合は、今後手配できるかどうかを考えましょう。

最後に、調停や弁護士の利用が必要かを検討し、必要なら無料相談などを活用しましょう。

離婚の準備リスト

離婚を決意したら、スムーズに進めるための準備を始めましょう。以下の項目をチェックし、計画的に行動することが大切です。

専業主婦でも安心!離婚後の生活設計とお金の不安を解消する5つの方法

離婚後の生活に不安を感じる理由のひとつに、お金の問題があげられます。しかし、適切な準備をすれば、専業主婦の離婚でも経済的に安定した生活を送ることは可能です。ここでは、離婚後の生活設計を考える上で重要な5つのポイントを解説します。

概要|専業主婦でも離婚後に安心して暮らすための準備とは?

離婚後に安定した生活を送るためには、お金・住まい・仕事・子ども・メンタルケアの5つのポイントを押さえることが大切です。

1.生活費の確保ー公的支援制度や養育費の受け取りを計画的に進める
2.財産分与・年金分割ー将来の経済基盤を守るために必要な知識を得る
3.仕事と収入の確保ー専業主婦でもできる働き方を見つける
4.住まいの確保ー安心して住める環境を整える
5.生活の安定ー家計管理・精神的ケア・子どもの支援を活用する

これらをしっかり準備することで、離婚後の生活に希望を持つことができます。

① 離婚後の生活費を確保する|専業主婦が知っておくべきお金の管理術

まずは生活費の確保から。「生活費の確保=仕事をする」と考えがちですが、必ずしも仕事をすることだけが正解なわけではありません。

●公的支援の活用
●確実に養育費を得る
●家計を見直す

この3点も含め、安定した生活費の確保を目指しましょう。

公的支援制度の活用|ひとり親でも安心の支援と申請方法

離婚後の生活費を確保するために、まず公的支援制度を活用してみましょう。代表的な支援制度として、以下のようなものがあります。
なお、公的支援を利用するには自治体への申請が必要です。手続きには収入証明や住民票などが求められるため、事前に用意しましょう。

養育費を確実に受け取る|未払いを防ぐための対策と法的手続き

養育費は子どものための大切な資金ですが、未払いの問題が発生することもあります。そのため、以下の手順で確実に受け取れるようにしておくと安心です。

なお、未払いを防ぐためには、養育費の額・支払い期限・振込方法を明確に決め、必要に応じて弁護士などに相談することもおすすめです。

1.公正証書の作成:公正証書を作成し、養育費の支払いを法的に確保
2.調停などの活用:相手が支払いを拒否した場合は調停を申し立てる
3.養育費保証制度の利用:未払い時に保証会社が立て替える制度を活用

家計管理の見直し|ムダを減らして賢く生活費をやりくりする方法

離婚後、安定して生活費を得られるようになるまでは、限られた収入の中で生活することになります。改めて現在の家計を見直し、改善できる点がないかチェックしてみましょう。

<家計管理のポイント>
●固定費の見直し:スマホ料金・保険・家賃などの支出を抑える
●ポイントを活用する:ポイントを活用し出費を抑える
●家計簿アプリの活用:収入と支出を明確にし、計画的に管理

利用できるサービスは積極的に利用していこう!

② 財産分与・年金分割で経済基盤を守る|離婚後に後悔しないための対策

次に、離婚時の財産分与や年金分割を活用し、より財産を確保できないか確認してみましょう。

財産分与の基本|どこまでが共有財産?もらえるお金を把握しよう

財産分与とは、婚姻中に夫婦で築いた財産を公平に分ける制度です。財産分与には「共有財産」と「特有財産」という概念があり、それぞれ対象となる範囲が異なります。

財産分与を適切に行えば、離婚後の生活費の重要な資金源になります。損することがないよう事前にしっかり準備しましょう。

<財産分与のポイント>
●対象となる財産をリストアップする
●相手の隠し財産がないかを調査し、必要なら弁護士に相談する
●財産分与の割合は基本的に「50:50」とされるが、状況によって異なる場合もある

年金分割の仕組み|将来の年金額を確保するための大事なポイント

専業主婦の場合、離婚後に受け取れる年金額が少なくなる可能性があるため、「年金分割制度」を活用してみましょう。年金分割を適切に行うことで、老後資金を確保し、経済的な安定につなげることができます。

<年金分割のポイント>
●婚姻期間中の厚生年金の一部を、離婚後も受け取ることができる
●手続きをしないと年金分割が適用されないため、必ず申請を行う
●対象となる期間や金額を年金事務所で確認し、必要な書類を準備する

手続きと注意点|財産・年金を確実に受け取るために必要な準備とは?

財産分与や年金分割の手続きをスムーズに進めるためには、以下の準備が必要です。
また、年金分割の請求期限は「離婚をした日の翌日から2年」と決められているので、早めに手続きを進めましょう。

離婚時の財産分与・年金分割は公平に!

③ 仕事探しと収入の確保|専業主婦が自立するためのステップ

安定した生活費を得るためには、やはり仕事を始めることは無視できないポイントです。専業主婦から仕事を始めるまでの流れを改めて整理しましょう。

専業主婦の働き方|パート・派遣・在宅ワークの選び方とメリット

専業主婦が仕事を始める際、自分に合った働き方を選ぶことが重要です。以下に、主な働き方とそのメリットを紹介します。まずは短時間のパートから始め、スキルを身につけながら収入を増やすという流れもおすすめです。

収入を増やす方法|離婚後の安定収入を確保するためにできること

収入を増やすためには、よりよい給与の会社に転職していく方法もありますが、スキマ時間で出来る副業を行ったり、スキルアップのための勉強を始めるという方法もあります。

<収入を増やすための方法>
●資格取得:介護職、医療事務、Webデザインなど、短期間で取得可能な資格を活用
●副業の活用:ブログ運営、クラウドソーシング、ハンドメイド販売などの在宅収入
●転職・キャリアアップ:パートから正社員を目指し、安定した収入を確保

就業支援制度の活用|国や自治体のサポートを活かして仕事を探す

国や自治体では、ひとり親家庭を支援するための就業支援制度が充実しています。積極的に支援制度を活用し、仕事を探すことで、収入を安定させることが可能です。

できる仕事から始めていこう!

④ 住まいの確保|離婚後の安心できる住環境を手に入れる方法

離婚後の生活を考えるうえで、忘れてはいけないのが「住む場所の確保」です。住環境を整備するための流れを見ていきましょう。

賃貸契約のポイント|専業主婦でも借りられる物件の探し方と注意点

離婚後に住まいを確保する際、賃貸契約のポイントを理解しておくことが大切です。住まいは生活の基盤となるため、収入に合った物件を選び、安心して暮らせる環境を整えましょう。

<住まい探しのポイント>
●保証人の確保:専業主婦は収入が少ないため、保証会社の利用を検討
●家賃の目安:収入の30%以内に抑え、生活費とのバランスを考える
●自治体の住宅支援制度の活用:家賃補助や母子寮の利用を検討

実家・公営住宅の活用|一時的な避難先や低コストで住む方法とは?

住まいに関する費用を抑える方法として、実家や公営住宅の活用があります。短期間での引っ越しが難しい場合は、実家を頼ることも視野に入れましょう。

住む場所の確保も大事なポイントだホ

⑤ 離婚後の生活を安定させる|家計・心・子どもを守るためにできること

最後に、重要なのが自分自身と子どものメンタルケアです。離婚により解消される悩みがあると同時に、離婚手続きや新生活の準備などで心身ともに疲弊してしまうこともあります。また、環境が変わることで子どもにとっては大きなストレスがかかってしまうこともあるので、自分自身と子ども、両方のケアも入念に行いましょう。

メンタルケア|離婚後の不安やストレスを軽減するための方法

離婚後の生活はストレスが伴うため、メンタルケアを意識することが大切です。心のケアを大切にすることで、前向きな気持ちで新しい生活を送ることができます。

<ストレス軽減のための方法>
●カウンセリングの活用:自治体の無料相談を利用する
●ひとり親支援グループに参加:同じ境遇の人と交流し、悩みを共有する
●趣味や運動を取り入れる:リラックスできる時間を持つ

子どものケアと教育資金|将来のために活用できる支援と学費対策

子どもがいる場合、教育資金の確保が大きな課題になります。支援制度を活用し、子どもの教育を支えましょう。

子どもだけじゃなく自分自身のケアも忘れずに!

専業主婦が離婚後に後悔しないためのポイント

離婚後に起こりやすいリスクとして、経済的不安精神的ストレス社会的孤立が挙げられます。それぞれのリスクに対する対策を考えておきましょう。離婚後に困らないように、制度や支援を積極的に活用し、生活を安定させる準備を整えることが大切です。

生活を安定させるためのステップ

離婚後の生活を安定させるには、計画的にステップを踏むことが重要です。以下の項目を押さえながら、新しい生活をスタートしましょう。

1.生活費の管理を徹底する(収入の確保・支出の見直し)
2.仕事を見つけ、安定収入を得る(支援制度を活用しながら働く)
3.住まいの確保を優先する(公的支援や保証人問題を解決する)
4.精神的なケアを怠らない(カウンセリングや支援グループに参加する)
5.子どもと一緒に安心できる環境を整える(教育支援を活用する)

このように、一歩ずつ確実に進めることで、専業主婦でも安心して新しい生活を築くことができます。

本記事で紹介した「生活費の確保・財産分与・仕事探し・住まいの確保・メンタルケア」の5つのポイントを押さえ、焦らず一歩ずつ行動することで、安心して新たな生活をスタートさせましょう。

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Writer

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ビジネス戦略ライター |Yusuke LAULEA

大手企業で現役の管理職を務めるビジネス戦略ライター。理論だけでなく、実務レベルで役立つ情報を発信中!
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Supervision

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エヌティーエス総合弁護士法人札幌事務所

寺林 智栄

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