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2025.06.11
Contents
【 目次 】
Index
「暗号資産投資に興味はあるけど、何から始めればいいかわからない」
「ビットコインやイーサリアムって聞くけど、実際どこで買えばいいの?」
「投資して失敗したくないけど、リスクはどれくらいあるの?」
そう思う方もいるかもしれません。
実は、暗号資産投資を始めるには 取引所の選び方・税金の仕組み・リスク管理の3つのポイントを押さえることが重要です。
この記事では、初心者でも安心して暗号資産投資を始められる方法を、わかりやすく解説します。これから投資を考えている方はぜひ参考にしてください。
投資を始める前に、まずは暗号資産の基本的な仕組みや種類を理解することが大切です。
ここでは、取引を始める前に知っておくべき基礎知識を解説します。
暗号資産(仮想通貨)とは、インターネット上で取引可能なデジタル資産のことです。代表的なものにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)があります。
ブロックチェーン技術とよばれる、取引記録が改ざんされにくい仕組みが採用されており、暗号資産に関しては、中央銀行や政府が管理しないのが特徴です。
暗号資産には以下の種類があります。
・決済用通貨(ビットコインなど)
・プラットフォーム型(イーサリアムなど)
・ステーブルコイン(USDT, USDCなど)
これらの暗号資産は、取引所を利用すれば日本円やドルと交換が可能で、投資の選択肢として注目されています。
暗号資産投資は、メリットとリスクを理解したうえで、慎重に運用することが重要です。長期的な視点を持ち、安全な投資戦略を立てることで、暗号資産の可能性を最大限に活用しましょう。
暗号資産投資にはいくつかの魅力があり、投資の選択肢として注目されています。
①市場の成長性
暗号資産市場は近年、急速に拡大しています。企業や金融機関の参入が進み、実用化が進むことで市場価値の上昇が期待されています。
②24時間365日取引可能
暗号資産市場は、株式市場とは異なり常にオープンな状態です。投資家が自分の都合に合わせて柔軟に取引できる点は大きな魅力です。
③分散投資の選択肢として有効
暗号資産は株式や不動産とは異なる資産クラスのため、ポートフォリオ(※1)の分散効果を高めることができます。リスク管理の観点からも、従来の金融資産に加えて暗号資産を組み入れることで、投資の幅を広げることが可能になります。
ポートフォリオ=投資家が保有している資産の一覧や組み合わせのこと!
一方で、暗号資産投資には大きなリスクも伴います。投資を行う際には、以下のようなリスクを十分に理解し、慎重に対応しましょう。
①価格変動の激しさ
暗号資産はボラティリティ(※2)が高く、短期間で大きく値動きすることがあります。そのため、投資経験の少ない初心者にとっては、資産が大幅に減少するリスクがあるため注意が必要です。
ボラティリティ=暗号資産の価格の変動率のことだホ!
②法規制の変化
暗号資産市場はまだ発展途上であり、各国の政策によって取引のルールが変わる可能性があります。政府の規制強化や税制の変更が投資環境に大きく影響するため、法改正の動向を常にチェックすることが重要です。
③ハッキングや詐欺のリスク
暗号資産はデジタル資産であるため、サイバー攻撃のリスクがつきものです。取引所のハッキング被害やフィッシング詐欺などにより、資産を失うケースも報告されています。安全な取引所の利用やウォレットの管理を徹底することが不可欠です。
暗号資産投資を成功させるには、取引所の選び方・税金の管理・リスク対策の3つが重要です。これらを理解し適切に対応することで、安全かつ効率的に資産を運用できます。次に、なぜこの3つのポイントが重要なのかを解説します。
まず、取引所の選び方を間違えると、手数料が高かったり、セキュリティが不十分で資産を失うリスクが高まります。安全な取引環境を整えるために、金融庁の認可を受けた信頼性の高い取引所を選びましょう。
次に、税金の知識が必要です。暗号資産の利益には税金がかかり、確定申告を怠るとペナルティを受ける可能性があります。利益計算の方法や節税の工夫を知っておくことが重要です。
最後に、リスク管理が不可欠です。ハッキングや詐欺被害を避けるために、ウォレットの活用や2段階認証の設定を行い、自己資産をしっかり守ることが求められます。
暗号資産投資を始める際には、基本ルールを押さえておくことが大切です。
まず、余剰資金で投資することが鉄則です。
暗号資産市場は値動きが激しく、全資産を投じると大きな損失を抱えるリスクがあります。日常生活に影響を与えない範囲で投資を行いましょう。
次に、長期投資を意識することです。暗号資産は短期間で価格が変動しやすいため、焦って売買するのではなく、数年単位で成長を見守る姿勢が重要です。
また、分散投資を行うことでリスクを軽減できます。ビットコインだけでなく、イーサリアムやステーブルコインなど複数の資産を組み合わせてポートフォリオを構築すると、安全性が高まります。
これらの基本ルールを守ることで、初心者でもリスクを抑えながら、着実に暗号資産投資を進めることができます。
ここでは、初心者が安心して取引を始められるよう、取引所を選ぶ際の基準やチェックポイントを解説します。
暗号資産の取引を行うには、取引所の選択が非常に重要です。取引所には国内取引所と海外取引所があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。どちらの取引所を選ぶかは、自身の投資スタイルやリスク許容度によるので、じっくり比較検討してみましょう。
日本国内の取引所は、金融庁の認可を受けた業者が運営しており、安全性が高いのが特徴です。日本円での入出金が可能で、法的に保護された環境で取引できるため、初心者におすすめです。
代表的な国内取引所にはコインチェック、ビットフライヤー、GMOコインなどがあります。
海外取引所は、取り扱い銘柄が豊富で、レバレッジ取引の選択肢も多いのが魅力です。ただし、日本の金融庁の監督外であるため、法規制の変更によって取引が制限される可能性があります。
代表的な海外取引所にはBinance、Bybit、OKXなどがあります。
最初は国内取引所、慣れてきたら海外取引所も活用する、というのもオススメだホ!
取引所を選ぶ際には、以下のポイントを押さえることが大切です。
①セキュリティ対策が万全か
取引所の安全性は、2段階認証、コールドウォレットの採用、ハッキング対策などで評価できます。信頼性の高い取引所を選びましょう。
・2段階認証:ログインパスワードとは別で、セキュリティーコードを追加することでセキュリティを高める方法
・コールドウォレット:インターネットから切り離した環境で資産を管理する方法
・ハッキング対策:ハッカーからのアクセスをブロックすること
②手数料が安いか
取引ごとに発生する売買手数料や出金手数料は、取引所ごとに異なります。長期投資を考えるなら、手数料が低い取引所を選ぶことが重要です。
③取り扱い通貨の種類
投資したい暗号資産が取引所に上場しているか確認しましょう。国内取引所は銘柄が限られることが多く、多様な資産に投資する場合は海外取引所も選択肢に入ります。
セキュリティの度合いは重要だホ!
ここからは、暗号資産の取引を行うまでの一般的な流れを解説します。
①取引所の選択と登録
暗号資産の取引を始めるには、まずは取引所での口座開設が必要です。
取引所を選んだら、メールアドレスや電話番号を登録し、アカウントを作成します。
② 本人確認(KYC)の実施
多くの取引所では、運転免許証やマイナンバーカードをアップロードして本人確認を行います。本人確認の手続きが完了すると、入出金や取引が可能になります。
③日本円の入金
銀行振込やコンビニ決済などを利用して、日本円を取引所の口座に入金します。取引所によっては、クレジットカード決済が可能な場合もあります。
④暗号資産の購入
取引所で希望の暗号資産を選び、購入を行います。成行注文・指値注文などの注文方法を理解しておくと、よりスムーズな取引ができます。
・成行注文:売買の値段を指定せずに購入したいと思ったタイミングでの市場価格で注文する方法
・指値注文:買う値段もしくは売る値段を指定して注文する方法(一般的に、注文時の価格の下限や上限を指定する)
⑤資産の保管
購入後の暗号資産は、取引所のウォレットにそのまま置くこともできますが、安全のために個人ウォレットへ移動するのが推奨されます。
このように、口座開設から取引まではシンプルな流れですが、安全性を意識しながら取引を進めることが重要です。
ここでは、暗号資産の税金の仕組みや確定申告の流れ、節税のコツについて解説します。
暗号資産の取引で得た利益は、雑所得に分類され、確定申告が必要になる場合があります。特に、日本では年間20万円以上の利益が発生すると申告義務が生じます。
暗号資産の利益の計算方法
税率について(累進課税方式)
高所得者ほど税率が高くなるため、適切な節税対策が求められます。
確定申告の流れは以下の通りです。この手続きは複雑に感じるかもしれませんが、会計ソフトを活用すればスムーズに計算・申告が可能です。
暗号資産の税負担を軽減するためには、適切な節税対策が重要です。以下の対策を活用し、適切に税金を管理しましょう。
①損益通算を活用する
暗号資産の損失は、他の雑所得と合算可能です。例えば、年間30万円の暗号資産の利益があり、他の雑所得で10万円の損失が出た場合、最終的な課税対象額は20万円になります。
②経費計上をする
暗号資産の取引には、以下のような費用が経費として計上できます。
・取引手数料
・ウォレット管理費用
・投資に関する情報収集のための書籍やセミナー費用
③長期投資を心がける
頻繁な売買を行うと、利益が増え累進課税の影響を受けやすくなるため、長期投資を意識することで税負担を抑えることができます。
ここでは、暗号資産投資における主なリスクと、その回避策について解説します。
暗号資産投資には価格変動・ハッキング・詐欺などのリスクがあり、適切な対策が必要です。適切なリスク管理を行い、安全な投資を心がけましょう。
<主なリスクとその対策>
暗号資産の管理にはウォレットを使用します。ウォレットには大きく分けてホットウォレットとコールドウォレットの2種類があります。ウォレットの管理を徹底し、資産を安全に守りましょう。
<ウォレットの種類と特徴>
<おすすめの管理方法>
・長期保有する暗号資産はコールドウォレットで保管
・頻繁に取引する資産はホットウォレットで管理
・秘密鍵(パスワード)を安全な場所に保管し、紛失を防ぐ
暗号資産投資を成功させるためには、取引所の選び方・税金管理・リスク対策の3つのポイントを理解し、適切に対応することが重要です。
ポイント①:取引所の選び方
信頼できる取引所を選ばないと、不正アクセスや高額な手数料による損失のリスクがあります。セキュリティ対策や手数料を確認し、安全かつスムーズな取引ができる取引所を選びましょう。
ポイント②:税金管理の重要性
暗号資産の利益には税金が発生し、確定申告が必要になる場合があります。利益を正確に計算し、期限内に申告を行うことで、税務上のリスクを回避しましょう。
ポイント③:リスク管理の徹底
価格変動が大きい暗号資産市場では、分散投資や安全な資産保管が重要です。ハッキングや詐欺対策として、ウォレットを活用し、資産を適切に守ることが大切です。
これらのポイントを押さえることで、暗号資産投資の安全性を高め、安定した資産運用が可能になります。市場の変化に対応しながら、計画的に投資を進めましょう。
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